広島県尾道市の大通寺本堂屋根を、
チタン瓦 + 本瓦(焼成瓦)の
ハイブリッド工法で葺き替え。
2009年5月27日

広島県尾道市の大通寺で、本堂屋根の改修工事が竣工。従来の瓦屋根が、チタン瓦 + 本瓦(焼成瓦)のハイブリッド工法で葺き替えられました。

これは、本瓦棒葺の屋根の山瓦を従来タイプの焼成瓦で、谷瓦をチタン瓦で葺くという工法です。
谷瓦には浅草寺宝蔵門等で使用されたのと同様、プレス成形されたチタン瓦が使用されました。

すでに、本瓦棒タイプの瓦屋根もオールチタンで実現できるということは、浅草寺以降、広く知られるようになっています。また、アルミナブラストをはじめとする新日鐵独自の表面処理技術により、チタン瓦においても、焼成瓦に肉迫する質感が実現できます。

それでも、やはり瓦という伝統素材への愛着やこだわりには根強いものがありますが、ハイブリッド工法の適用により、そういった施主様の思いを大切にしつつ、屋根の軽量化や耐久性の向上に寄与できるというメリットがあります。

本物件の施工にあたった株式会社カナメのご担当者によりますと、

「ハイブリッド工法は、いくつかある選択肢の1つとして提案したものですが、非常にご好評をいただきました。
新しいニーズが掘り起こせたという感触を得たので、今後はこのハイブリッド工法の市場拡大にも注力していきたい」

とのこと。

本瓦棒に平瓦、そしてハイブリッドとバリエーションも拡がり、伝統的な瓦屋根タイプの屋根へのチタンの適用に、ますます弾みがつくものと期待されます。


■物件データ

大通寺本堂屋根改修工事
・施主:大通寺
・建設・施工会社:株式会社カナメ岡山営業所
・使用材料:アルミナブラストAD03、板厚0.3ミリ
・施工面積:約660平方メートル
・形状:チタン段付き本瓦葺
    (谷瓦:チタン 山瓦:本瓦)








 
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