新日鐵チタン約1000トンを使用、
羽田空港新滑走路の桟橋工事が着々と進行
2009年4月7日




すでに当ホームページでもお伝えしております通り、羽田空港新滑走路(D滑走路)の桟橋部に、新日鐵チタンを使用したチタンカバープレートの採用が決定し、昨年来、着々と工事が進められています。

新滑走路の運用開始は2010年12月の予定となっていますが、すでに現場では、このチタンカバープレートに守られた桟橋の全貌がほぼ見渡せるまでに、工事が進捗しています。

チタンカバープレートは、チタン薄板と塗装鋼板の間に不燃ウレタン芯材をサンドイッチしたパネル状のもので、滑走路桟橋部の下面・側面に設置されます。
カバープレートの外面にチタンが使用されるため、海上という厳しい環境においても、長期にわたる防食が実現でき、メンテナンス費用の大幅な削減が可能となるなど、耐用年数100年を標榜する同滑走路桟橋部の円滑な運用に寄与するものと期待されます。

なお、本件に使用されるチタン薄板は約1000トン。建設分野でのチタン使用量としては、最大級の規模となります。

海上や沿海部における道路、橋脚、各種施設等のインフラ整備には、本件と同様、高い防食性能やメンテナンス負担軽減が求められるため、チタンの性質・性能がいかんなく発揮される分野と考えられます。
今後、こういった分野においても、チタンのさらなる活用が期待されます。


■物件データ

東京国際空港D滑走路建設外工事
・施工面積:570,000平方メートル
・チタン使用量:約1000トン
・運用開始:2010年 12月


カバープレート設置部アップ


チタンカバープレート

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