浅草寺本堂屋根、チタン本瓦での改修が決定 2008年9月5日

 
浅草寺(東京都台東区)では、宝蔵門屋根に引き続き、本堂(観音堂)屋根もチタン本瓦で改修することが、このほど決定されました。

施工面積は約3100平米で、2007年5月に竣工なった宝蔵門屋根(1080平米)の約3倍の規模。現在約7万2千枚ある土瓦が、新日鐵チタンを使用したチタン製の本瓦で葺き替えられます。
工期は2009年2月から2010年11月を予定しています。

本堂屋根の葺き替えは実に約50年ぶり。使用されるチタン本瓦は役物部品も含め約9万枚、総重量約15トンとなりますが、これにより屋根重量を13分の1にまで軽量化することができます。

年間3千〜4千万人が訪れる浅草寺において、耐震性への寄与、落下事故の回避など安全面の向上が期待されるほか、建物自体の各種自然災害に対する強度の向上、屋根本体の長寿命化が期待されます。

屋根施工は、宝蔵門に引き続き株式会社カナメが担当。
屋根材製造は、同じくルーフシステム株式会社。宝蔵門屋根に使用されたチタン本瓦を、本堂用に再設計し、より重厚な趣の実現をめざしています。


■物件データ
浅草寺観音堂外部改修工事
・場所:東京都台東区浅草
・施主:宗教法人 浅草寺
・屋根施工:株式会社カナメ
・屋根材製造:ルーフシステム株式会社
・使用材料:アルミナブラスト(AD03)15トン
・施工面積:約3100平方メートル
・完工予定:2010年11月


この重厚感あふれる本堂屋根が
チタン本瓦で改修されます

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