スペインの著名ワイナリーに、新日鐵シャンパンゴールド・チタン採用 2004年3月9日

 スペインの高級ワインで有名なマルケス・デ・リスカル社のワイナリー・アネックス(別館)の外装に、新日本製鐵株式会社の発色チタン(約12トン・2000平米)の採用が決定しました。

 発色チタンでは、世界最大の物件である九州国立博物館の屋根(約50トン・1万7000平米)に続いての本格採用となります。

 スペイン北部のエルシエゴ市に2005年2月に完成が予定されているワイナリー・アネックスは、世界的な建築家フランク・ゲーリー氏の設計によるものです。

 同氏は1997年にスペイン・ビルバオのグッゲンハイム博物館の外装に先駆的にチタンを使用したことでも知られ、発色チタンについても、アメリカ・コンデナスト社カフェテリアの内装(2000年)、マサチューセッツ工科大学の屋根(2003年)に新日鐵のチタンを使用した実績があります。

 今回はワイナリーにふさわしくシャンパンゴールドとピンクの発色チタンを採用することとなりました。

 チタンは表面に酸化皮膜を形成することで、透過光と反射光の干渉作用を生じさせ、美しく発色させることが可能です。

 建築用として表面を均質に仕上げる制御技術を確立した新日鐵のチタンは、建材分野で圧倒的なシェアを有しており、この発色技術を生かした個性的な色調のチタンについても、芸術性が高い創作的な建築物での引き合いが増加しています。

このレポートは、新日本製鐵株式会社の監修の下に作成しております
 
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