イオンプレーティング法による高品位なゴールドチタン
     
群を抜く耐候性、厳しい曲げ加工に耐え、絞り加工にも対応可能、
金(AU)にかわる新しいゴールド建材です。
2013年3月1日(改訂)

新日鐵住金では、従来の酸化皮膜形成によるゴールド発色チタンに加え、新しくイオンプレーティング法を採用した高品位なゴールドチタンを開発しています。

この新製品に採用されたイオンプレーティング法とは、本物の金さながらの輝きをもつ窒化チタン(TiN)を、イオン化して帯電させ、電気的な吸引力を負荷することで、チタン表面に強固にコーティングする技術です。


窒化チタンは原子の安定性にすぐれているため、表面にコートされたこのゴールドの窒化チタン層は、従来のゴールド発色チタンをはるかに超える耐候性を有しており、素地がチタンですから、素地からの腐食(錆びが浮いてくる現象)の心配も皆無です。

窒化チタンとチタン素地の結合は強固であり、曲げ加工を行った際にも窒化チタンの剥離の心配がありません。
加えて窒化チタンの潤滑性の良さから、絞り加工にも対応できます。

さらに、新日鐵住金が誇る各種表面仕上げのチタン材とイオンプレーティング法を組み合わせることで、多彩な表情を実現できるほか、イオンプレーティング前に研磨等の下地処理を施すことにより、さらに幅広い意匠ニーズに対応できます。

なお、ゴールドそのものの色調も、イエロー系からレッド系まで、豊富なバリエーションを実現しています。

従来、ゴールド仕上の内外装は、銅の下地に金箔を貼るなどの処理がなされてきましたが、接着層の劣化等による経年変化から、メンテナンスや再施工の労とコストを要してきました。
比類なき耐候性を誇るイオンプレーティング法によるゴールドチタンを採用することで、このような負担が著しく軽減できます。

国内では寺社建築の宝珠、海外ではモスクのドームの外装など従来のゴールド仕上に変わるものとして採用が期待されるほか、多彩な表面仕上げを活かし、和から洋、伝統からモダンまで、さまざまな意匠ニーズに対応し、また、新たな意匠開発をサポートするものとして無限の可能性を秘めています。

ご要望に合わせて試験製造も承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
イオンプレーティング法による
ゴールドチタンでの屋根の試作
(イエロー系ゴールドの一例)

クリックすると拡大しますイオンプレーティングの後に
プレス加工をしてチタン本瓦に。
ゴールド層が強固に形成されているため、剥がれることはありません。
(レッド系ゴールドの一例)
クリックすると拡大します
イオンプレーティング前の下地処理(ブラスト・研磨等)による、多彩な表面仕上の例
クリックすると拡大します


 
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