イオンプレーティングによるゴールドチタン・デザインコンペ、
『黄金が空間を構成する』最優秀作品が決定しました。
     
2009年1月16


去る2008年10月24日、当社役員会議室において開催いたしましたイオンプレーティングによるゴールドチタン・デザインコンペ『黄金が空間を構成する--ゴールドチタンの可能性を探る』。厳正な審査の結果、沢瀬学氏+内山敬子氏(KEIKO+MANABU)の作品が、最優秀作品に決定いたしました。

同作品はイオンプレーティングによるゴールドの裏面と小口に、陽極酸化による発色を施したチタンを使用したモニュメント。
最小限の加工で三次元曲面を形成し、そこに反射したゴールドの光と陽極酸化による色彩の光が第三の発色をすることで、チタンでしかなし得ない光の空間を実現。
それを体験したあらゆる人々に建材としてのチタンの魅力をアピールしようという作品です。

アイデア、訴求力、実現可能性、そして主催者側が最大の狙いとしていた「チタンのみに許された可能性」という観点において、審査員からもっとも高い評価を獲得しました。


【講評】
建築において色彩的にも活かすことが難しく、各位においても使用機会が限られてきたと思われるゴールドという素材に対して、意欲的で創造性あふれる作品をご提示いただけたことに、深く感謝いたします。
発想、デザインに関しましては、いずれの作品も甲乙つけがたく、すべて実素材で試作を行い審査員それぞれの目で確かめたいという思いを禁じ得ませんでした。
しかし、その中でも、沢瀬学氏+内山敬子氏の作品は、
・他の素材での代用は難しく、チタンだからこそ可能なデザインである
・チタンの発色に関する研究の跡が感じられる
・加工性においても十分な配慮がなされている
等の理由により、意匠材としてのチタンのさらなる可能性を予感させられることから最優秀作品とさせていただきました。

ご参加いただきましたみなさま、限られた時間の中で、いずれ劣らぬ力作をご提示くださいまして、どうもありがとうございました。今後のさらなるご活躍をお祈り申し上げます。


沢瀬学氏+内山敬子氏の作品
ゴールドの裏も発色し第三の光を生む


 
Copyright 2009 NST NIHONTEPPAN Co., Ltd. All Rights Reserved