都会の喧騒を忘れる憩いの場、
江戸川区立行船公園の源心庵がチタン屋根でリフレッシュ
2009年2月17日

東京都江戸川区・行船公園内にある数寄屋建築「源心庵」の屋根が、チタン(一文字葺)により改修され、このほど工事が完了しました。

同公園は1933(昭和8)年、当時の東京府議会議員・田中源氏の寄付により設けられた公園で、約3万平方メートルに及ぶ園内は緑にあふれ、開園以来多くの人々に都会のオアシスとして親しまれてきました。
また、1989(平成元)年には園の北側が整備され、池のある和風庭園「平成庭園」がオープンしています。
源心庵はこの平成庭園内に設けられた集いの場で、各種会合や茶会、句会など幅広く利用されてきましたが、築後約20年を経るうちに屋根の美観が次第に損なわれてきました。

今回の改修工事は、その屋根をリフレッシュすることが目的であり、既存の屋根材に代わるものとして「耐候性にすぐれ、経年変化をきたしにくい素材」が求められていました。
そういう中で、設計ご担当者が雑誌『日経アーキテクチュア』で、新日鐵チタンの記事をご覧になり、いちばんの課題であった耐候性の問題だけでなく、質感的にも数寄屋建築にマッチするなど、屋根材として新日鐵チタンが有する数々のメリットに着目され、採用の運びとなりました。

行船公園へは、地下鉄東西線西葛西駅から徒歩約10分。気軽に足を運べる場所ですので、お近くへお越しの際は、池端にたたずむチタン屋根の優美な姿を是非お楽しみいただければと思います。


■物件データ

江戸川区立行船公園・平成庭園「源心庵」
・住所:東京都江戸川区北葛西三丁目2番1号
・設計:株式会社 長建設計
・施工:株式会社 小野工業所
・使用材料:アルミナブラスト(AD03)板厚0.3ミリ
・工法:一文字葺
・施工面積:約384平方メートル










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